世界遺産にも登録されている街、ドブロヴニク、
噂には聞いていたけど、本当に美しい街・・・。
旧市街をぐるりと囲む城壁に上り、息を飲むような風景に出会った。
この城壁、一周約2キロ、階段を登ったり降りたりしていると
その都度、風景が変わるので、いちいち立ち止まって写真を撮ってしまう。
これは旧港、地元の人の小型ボートが並ぶ。
空中回廊から眺める風景、路地裏には生活感が溢れている。
サッカーの練習をする親子、
城壁の外に出る道に続く石畳の小道と石造りの家
窓辺には果実酒の瓶、加えられているだろうグラニュー糖が
お日さまの光を浴びて、ゆっくりじっくり溶けて果実の味を深める。
あっという間に1時間半経過、
気持ちよい青空、オレンジ色の夏の太陽、
すでに街の気温はぐんと上がっていて、
最後は大汗をかきながら地上に戻った。
その街の生活を感じたければやはり市場へ。
午前中、広場に立つ青空市場、観光客が繰り出す前の
朝ちょっと早い時間帯は、地元のおばちゃん達が買い物に出る時間。
この辺りの特産品、乾燥イチジクとオレンジピールの試食をすすめられる。
ブドウは今が旬、ダルマチア地方はワインの産地としても有名だ。
こちらはブドウの蒸留酒(イタリアで言えばグラッパ)に
自生するハーブを漬け込んだ、ダルマチアのお酒、トラヴァリッツァ。
表面に浮かぶ黒い果実は、たぶんジュニパー、
他にもローズマリー、フェンネル、キャロブなどが漬け込まれる。
その配合は作り手、そして土地によって様々だ。
たまねぎの色まで、なんとも魅力的。
自家製チーズはいかが?
そして待ちに待ったランチタイム、メニューはやはりシーフード、
この辺りで捕れるムール貝の乗ったシーフードパスタ。
デザートは『ロジャータ』、ダルマチアのプリンと言えるかな。
夕食は前日と同じレストランで旧港の夜景を眺めながら。
この辺りで養殖されている生牡蠣に舌鼓、
他にもタコのサラダやアンチョビなどをつまみながら
ゲミシュト、またはベヴァンダと呼ばれるワインの炭酸水割りを楽しむ。
そして、〆はやっぱりご飯、シーフードリゾットにイカ墨リゾット。
ダルマチアの味は日本人の舌に胃になんともやさしいなぁと感じた。
夜の涼しい潮風に吹かれ、旅の疲れが癒される時間をゆっくり味わう。
(お知らせ)
お仕事で行ったこのクロアチアの旅、
テレビ番組のロケに同行した旅だったのです。
ふだんはフォトグラファーとして紙媒体を中心に関わっているので、
テレビ番組の制作現場はなんとも新鮮でした。
この旅番組、今週末、テレビ朝日で放映されます。
お時間のある方、ぜひご覧ください、
美しい風景が広がり、たぶんクロアチアに行きたくなるはず!
9月16日(日)14:00〜15:25 テレビ朝日
エプソンスペシャル
地球の歩き方〜クロアチアからの旅〜
旅人 筧利夫さん、桜井幸子さん