一日中、雨が降ったり止んだりのどんよりとした日曜日、
気温もあまり上がらず肌寒く、家の中でも長袖を羽織っていた。
我が家から自転車で20分ほどのところに、
巨大な中華系の市場がある、名前は四虎市場。
所狭しとバラックが並び立ち、主に中国製の衣料や雑貨が売られている。
卸売りが基本だけど、一枚からでも売ってくれる店は多い。
ごちゃごちゃした市場内からは、ハンガリー語、中国語、ベトナム語、
そして、近隣諸国から買い付けにきているのだろう、
ルーマニア語やスラブ系の言葉、トルコ語などが飛び交っている。
入り口の看板にカメラが禁止とあるので(ついでにピストルもね)
残念ながら市場内部を撮影した事は無い、コンパクトカメラなら
隠れてささっと写真が撮れるかもしれないなぁ。
バラックとバラックの間のちょっとした空間に
中国人が集まってカードや賭け事をしていたりする。
この雰囲気、北京で見たロシア・マーケットとそっくり。
実際、ロシア・マーケットからユーラシア大陸を渡って
ブダペストに流れ着いた商品も多いんだろうな。
わたしと同居人
Bがこの市場に行く目的は2つ、ぶっかけ飯と中国野菜。
市場の中には何箇所か食べる場所がある。
その中でも中華系とベトナム系のぶっかけ飯屋は安くておいしい。
トレーに入った炒め物などのおかずから好きなものを指差して、
ごはんの上に数種類乗っけてもらう、一皿約250〜300円、安い!
ぶっかけ飯だけでなく、スープや麺類、季節によっては水餃子もある。
市場で働くアジア人のために作られたアジア飯は本場の味、なんて幸せ。
(この写真は四虎市場ではなく別の中華市場で撮影)
四虎市場から道路を挟んで向かい側に残る廃墟のような建物の内部にも、
衣料品の市場が広がる、そしてこの建物の前に八百屋の車が店を出す。
緑の野菜の少ないブダペストでわたしが何とか生きていけるのは
この中国野菜の八百屋のおかげといっても過言ではない。
チンゲンサイに春菊、大好物の空心菜(タイ語でパップン!)
その他、名前の分からない中国野菜の数々が並ぶ、
いい季節になって、野菜の種類は最近さらに充実している。
ハンガリー語で買い物をするわたしに中国語で答えてくる店番もいる、
そんな時は、中国を旅行した時に聞きかじって、いまだに頭の中に
残っている数少ない中国語の単語を無理やりつなげて言ってみたりと
なにやらアジアな楽しい時を過ごす。
最近お気に入りの野菜は中国語で菜心、または油菜心と呼ばれる菜っ葉。
(右が油菜心、左はチンゲンサイ)
煮ても炒めてもオッケー、使い勝手のとてもよい野菜。
鶏つくねの入ったチキンスープに放り込む、
火が通ると鮮やかな緑色になる、この色、やっぱり食欲をそそる!