今日のブダペスト、晴れ時々曇り、そして時々突風。
家の前の道路が工事中のため、窓の外を時々砂埃が舞い上がる。
夕方はヨガのクラスへ、2ヶ月ぶりに筋肉を伸ばす、気持ちいい。
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魚の祭(1)の続き〜
審査員が全員席に着いたところで主催者
Aはステージに上がり
1人ずつ審査員を紹介しはじめた。名前を呼ばれたので立ち上がり、
軽く会釈をする、気分はまるで日本代表(笑)。
そして、いよいよ料理が運ばれてくる。
フィッシュスープ
タコのサラダ
パラムトのトマト煮
パラムト(Palamut)とはアトランティック・ボニート、
直訳すると大西洋の鰹、体長20〜30cmほどで鰹の子どもに見える。
イスタンブールでは8月の終わり頃から魚屋に並ぶ旬の魚だ。
ちょっとおもしろいのは、トルコ語では日本語で言う出世魚にあたり、
大きさによって名称が変わると言う。魚屋でも、ひとまわり大きい
50cmはあろうかという「Palamut」には「Torik」という札が立っている。
イカの詰め物
お、おいしい、どれもおいしい。
10点満点で採点しなければならないのだけど、なんとも難しい。
わたしの舌では甲乙つかないので8とか9が並んでしまう。
ミディエ・ドルマ
イスタンブールのファーストフードの代表のひとつ、
ミディエ・ドルマ(ムール貝のピラフ詰)はわたしの大・大・大好物、
レモンを絞り、片方の貝をスプーン代わりにして食べる。
審査員の前に次々と運ばれてくる料理、まだまだ続く。
赤ピーマンのシーフード詰め
シーフード・カヴァルマ(煮込み)
フィッシュ・ブゥレック(いわば春巻き)
そして、最後に登場したのが料理学校に通う若い女の子、アイシャちゃん。
審査員の前に出てスピーチをしたのだけど、緊張で声が震えている、
その姿は初々しく、かわいらしかった。
彼女の料理はミディエドルマとサバ料理。
このミディエドルマ、ムール貝の姿の美しい事!
しかもスパイスがきいていて、ものすごく美味、ハイ10点!
サバも臭みがまったく無く上品な仕上がり、すごいぞアイシャちゃん!
結果が出るのは夜、おなかがいっぱいになったので散歩する。
一軒の雑貨屋のおじさんが日本人かと聞いてきた、そうだというと
にかぁ〜と思いっきり相好を崩して、バサっと新聞を広げた。
(サムライが味方に、って言う意味かな、たぶん)
そう言えば、稲本選手がガラタサライに移籍が決まったと
インターネットのニュースで読んだっけ。おじさんは身振り手振りで、
いかに自分がガラタサライの大ファンか、そして、稲本が入ったら
最強のチームになるよと!とわたしに力説する。
(トルコ語はほとんど分からないので勝手に解釈)
そして、『ん〜、ぶちゅ』と稲本選手(新聞)にキスをした(笑)。
ステージではバンドの演奏などもあり、そして、ゆっくりと日が暮れた。
小腹が空いたので(飽きずに)ミディエドルマ、そしてビール。
一杯飲んだら、一日の披露がどっと押し寄せてきて、
結局、結果発表を待たずに家路についた。
後日聞いたところによると、アイシャちゃんが最高点を取ったけど、
学生と言う事で特別賞とレストランへの就職が決まり、
今年のコンテストの優勝はフィッシュ・ブゥレックのCapana Restaurant。
写真では中身が見えないけど、魚とケイパーのきいた具は格別だった。
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