キエフ初日の夜はウクライナ名産『ハニー・ペッパー・ウォッカ』を
飲みながら、久しぶりに再会したクレズマー・ミュージシャン友人達との
積る話で夜が更けた。大きな川に停泊する船に揺れはない、
それでも、たゆたう川の流れに身をまかせている妙な安心感からか、
はたまた、ハニー・ペッパー・ウォッカのせいからか・・・熟睡。
翌日、午前中はキエフの市内観光をする時間があった。
船着場から昨日も渡った歩道橋、丘の斜面に見えるのはアンドレイ教会。
丘の上へはフニクラー(ケーブルカー)で登れる。
駅構内に入ってびっくり、アールデコ調のノスタルジックなインテリア、
乗車運賃にも驚く、50コピィカって日本円で13円くらい?
(ブダの丘に登るフニクラーは700フォリント、約450円・・・)
後から気がついたんだけど、地下鉄も一回乗車につき50コピィカ、
この国の公共交通運賃はびっくりするほど安いのかも。
到着した駅のステンドグラスもこの通り、いい雰囲気。
そしてまず目にするのは青空に映える水色の教会、聖ミハイル教会
ウクライナの国旗にも使われているこの水色、
人々にも愛されているんじゃあないのかなぁ、
街で見かけた御婦人たちのコーディネートも素敵だ。
街のいたるところで、マロニエの新緑が眩しかった。
キエフに来る前のブダペストでは、すでにマロニエの花が咲いていたので
花を見るのに少々時間がかかりそうなこの並木道を見た時に
この街がブダペストよりさらに北に位置することを肌で感じた。
太陽が時々雲に隠れる途端に少々肌寒いキエフの街並み、
それでも、のんびりと散歩を楽しむ。
わたしの好みをくすぐる風景もちらほら、
例えば、建物の横一面のモザイク壁画、
民族衣装を着た男性が笛を吹いて女性を躍らせている。
そんなノスタルジックな街並みから一変して
モダンなショッピングセンターのエスカレーターもおもしろい。
こちらはキエフの街の中心にある老舗のデパート『ツム』
店内に漂うこの雰囲気、もう10年近く前に訪れた
中国やモンゴル、ロシアに通じる・・・なんとも社会主義チック。
でも、セキュリティーの男性に写真は撮らないでねと注意される、
だからこれ以上の写真は無いのが残念・・・。
そして市場に到着!
市中心にある市場だけに、お値段は少々高めかも・・・。
それでも野菜から漬物まで彩りの美しい市場、あ〜やっぱり楽しい!
精肉売り場では斧で骨付き肉を真っ二つ。
そして、燻製された魚を味見した、どれもおいしくて・・・迷ってしまう。
どうやら、味見が基本の市場らしい、
燻製肉(パストラミ)も味見をすすめられる。
こちらは乳製品売り場、
もちろん味見をすすめられる、見た目も美しいのは
チーズを使ったプディング?ふるふるとした食感がそそる。
かなりおいしくて、ずいぶん迷ったけど、結構値がはるので味見だけ。
そしてドライフルーツやスパイスを売る中央アジア系の店、
この写真を撮った時、あ〜彼らはウズベク?と思ったけど聞かなかった。
でも、この後、行く先々で彼らウズベキスタンの人々を
市場で探す事になるのだった、中央アジアの味を求めて。