ばたんばたんと大きな足音をたてるかのように時が過ぎる、
そして、気がつけば、もう師走?ひぃ〜!
スーツケースを空にする間もなく、次の土地へと旅立つ日々が続いた。
今週、久しぶりにブダペスト、帰ってきたばかりで、
なんだか、日常生活にうまく溶け込んでいない気がする・・・。
11月21日、ブダペストから1時間25分の空の旅、
小雨のぱらつく中、プロペラのついた飛行機に乗って旅立った。
左側に1列、右に2列の座席、小さな飛行機、こ、こわい。。。
年をとるほど、空の旅が苦手になってくるのはなぜ?
小さな飛行機だといっそう恐怖心が募って、
揺れるたびに手に汗をかく、情けないなぁ。
そして、ちっちゃな飛行機はとある国の首都に無事到着。
たどり着いたのはモルドヴァ共和国の首都、キシナウ、
いつか来る事になるだろうと思っていたベッサラビアと呼ばれる土地。
ルーマニアとウクライナの間にある小さな国、
言葉はルーマニア語とロシア語、
その歴史もルーマニアとロシアの間で翻弄されてきた。
ベッサラビアはイディッシュを母語とした、
多くのアシュケナジー(ドイツ〜東欧のユダヤ人)が住んでいた土地だ。
同居人
Bの祖父母はこの土地で生まれ育ち、
1920年代にニューヨークへと渡った。
今回の旅の前半はどっぷりと音楽にまみれて、
後半は同居人
Bの祖父母の生まれた町を訪ねた。
キシナウに到着した夜、
同居人
Bの参加するプロジェクトのメンバーたちと
市内のレストランで合流、今回の旅の前半は総勢20名以上の団体旅行、
ドイツ、ニューヨーク、ロンドンから到着した久しぶりに会う友人たち、
初めて会う人も多く、みんなでテーブルを囲んでキシナウ最初の夕食。
モルドヴァはワインの産地としても有名だ。
いつの間にか自家製のワインがテーブルに置かれていた、
今回のツアーをオーガナイズしたヴァイオリニストの
Mは
レストランのオーナーと知り合いだから、持ち込みもOKらしい、
自家製プラムの蒸留酒も出てきた、おおらかだなぁ。
「ザマ」と呼ばれるチキンスープ、ヌードルが入っている、美味。
食事の後、バスに乗り込み北に向かう、
目的地はエディネッツ(Edineţ)、その土地の音楽を求めて。