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東欧の街角から日々の徒然
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ブダペストのユダヤ人街
ブダペストの7区にはユダヤ人居住区(ゲットー)があった。
第二次世界大戦後、その人口は激減したが、今でも7区には
ブダペストに住むユダヤ人のコミュニティーがある。

東欧では、チェコ共和国の首都プラハのユダヤ人街、
ポーランドのクラコフ、カジミエッシュ地区(旧ユダヤ人街)が
在りし日のユダヤの文化の象徴として観光客を集めているが、
そこに、実際に住むユダヤ人は少なく、
現在進行形の生活感は感じられない。

ブダペストには大シナゴーグ(ユダヤ教会)、
そして、近年オープンしたホロコースト記念館以外、
ユダヤ文化に関する目立った観光地は無い。
それは、大シナゴーグの裏に広がるユダヤ人居住区に、
今でもハンガリー系ユダヤ人の生活があるからだろう。

大シナゴーグの裏、歩いて数分のところに、
オーソドックス派ユダヤ人の集まるシナゴーグがある。
敷地内にはコーシェル(ユダヤの戒律に沿った食品)を提供する
レストランと肉屋がある。

コーシェルを守るユダヤ人は豚肉を食べない。
店先にぶら下がっているのは牛肉のサラミ。

コーシャル肉屋

ブダペストでは通常、肉屋は月曜日が休業となる。
その月曜日に開業しているコーシェルの肉屋、
ハンガリー人とは異なったカレンダーで生活している。

このコーシェル肉屋で売っている牛肉のソーセージを買いに行く。
店に入った途端にメガネが水蒸気で曇った、
奥で何か調理しているらしい。ソーセージがあるかと聞くと、
今作っているところなので20分後に来いとの事、

近所のケーキ屋で時間をつぶす。

フロゥリッヒ

肉屋と同じ通りにあるこのケーキ屋もコーシェル、
豚はコーシェルではないので、牛から作られるゼラチンが使われる。
また、コーシェルの規定では肉と乳製品は共に食せないので
ケーキにマーガリンなど植物性の油を使用している事も多い。
このケーキ屋は乳製品を使用しているので、
肉料理の後のデザートにはならない。

ベルリナー

フロウドニと呼ばれるこのケーキは伝統的なユダヤの味。
上から胡桃、芥子の実、リンゴの3段重ね、
甘さもちょうど良く、豪華な一品、美味。

フロードニ

肉屋に戻ると、肉屋のあるシナゴーグの入り口で
知り合いが立ち話をしていた、しばしそこに混ざっておしゃべり。
そのひとりは大きなおなかを抱えている、春に新しい命が生まれる。
同居人(バイオリン弾き)は、彼らのユダヤ式の結婚式で
伝統的なユダヤの音楽を演奏をした。

ブダペストには歴史に翻弄されながらも
この地に受け継がれるユダヤの文化がある。
| 東欧ユダヤ | 08:19 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
ブダペストにユダヤ人街があったのですか。
日本にいた時もユダヤの人々を見たことは
ありませんし、クルージュでもたまにあの
帽子の人を見るくらいです。でも駅に向かう
道筋にユダヤ教会が建っていますから、
きっとそれなりの人々が住んでいるのでは?
と思います。
戒律は厳しいと聞いていましたが、食品でも
これだけの制限があるのですねぇ。驚きまし
た。
| naolicu | 2006/02/08 3:45 AM |

クルージュでもユダヤ人の老夫婦の家を訪ねたことがありました、旦那さまはもう亡くなってしまったのですが、お二人ともアウシュビッツ収容所からの生還者でした。
クルージュのシナゴーグのひとつは文化センターのようになっていますよね、時々ハンガリーの民俗音楽のダンスハウス(ターンツハーズ)が開かれていたはずです。別のところにある、元シナゴーグの建物では、いくつかの小さな商店が営業していて驚いた事があります、たぶん今は店もなくなり建物は元シナゴーグとして保存されていると思いますが。
| sun | 2006/02/10 1:20 AM |










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