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東欧の街角から日々の徒然
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60's モノクローム・ハンガリー

今週はまたまた暑くなりましたが夜眠れないほどではありませんでした。

8月20日は聖イシュトヴァーンの日、ハンガリーの建国記念日です。

不思議なことに毎年この祝日を境に季節が変わり秋の気配を感じるようになります。

今年も天気予報によると20日にはぐんと温度が下がるみたい。

酷暑に悶えた日々もあったけど、夏が終わりになると思うとやっぱりさみしいなぁ。

 

マグナム・フォトの写真家として知られているエリオット・アーウィット、

彼が1964年にハンガリーで撮影した写真を集めた展示が

フォトギャラリー「マイ・マノー・ハーズ」で開催されています。

 

 

パリとブダペストをつないだオリエントエクスプレスの出発を待つ東駅、

社会主義時代のハンガリーは鉄のカーテンの向こう側、

国を離れたらもう帰れないかもしれない、二度と会うことができないかもしれない、

車窓から顔を出す人々、見送る人々の表情がとても印象的でした。

 

東欧各国が民主化され、EUに加盟し、そしてシェンゲン協定を結んだ今では、

西欧諸国へパスポートのコントロールもなく自由に行き来ができます。

60年代には予想もしなかっただろう未来が来たんだなと感じます。

 

 

他にもガチョウが群れをなしていたり、馬車に乗っていたりと牧歌的な風景や

カフェのテラスや建てられたばかりだろう団地のある光景、

 

 

わたしはその時代この場所にいなかったのに、記憶の断片を見ているような、

ノスタルジックなモノクロームの写真が集められていました。

 

 

この展示があったマイ・マノー・ハーズ(Mai Manó Ház)は

19世紀末、オーストリア・ハンガリー帝国時代に

ハプスブルグの宮廷写真家だったマイ・マノーの写真スタジオとして建てられました。

 

 

現在は「ハンガリー写真家の家」として3、4階がフォトギャラリーになっています。

 

(3階と4階をつなぐ階段)

 

19世紀末の時代を反映するネオ・ルネッサンス様式の建築も素晴らしく、

 

 

入り口には当時の写真館が撮影したポートレートが飾られています。

 

(2階へと続く階段と天井画)

 

 

写真集を集めたショップがある2階までは無料でいくことができるので、

ブダペストの世紀末建築を見に足を運んでみてはいかがでしょう。

1階にあるカフェも居心地がいいのでおすすめです。

 

 

マイ・マノー・ハーズ(Mai Manó Ház)

http://maimano.hu/

 

エリオット・アーウィット in ハンガリー

(Elliott Erwitt Magyarországon)

会期:6月15日〜9月10日

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