AZ A BAJ・・

東欧の街角から日々の徒然
アドリア海へ(2)
ブダペストの空はあいかわらず灰色。
年が明けると春が近づいたかのように感じるけど、
実際はここからの冬が長くつらい。

アドリア海へ(1)からの続き〜

次の日、天気はあいにく曇り。

大晦日

それでもブダペストよりずっと暖かいので体が軽く感じるし、
なにより透き通った海がすぐそこにある。

大晦日

地中海性気候に属するアドリア海沿岸の島には
わたしが実際に見たことが無い植物がたくさんある。
散歩の途中で見かけたざくろの木、
取り残した実がぱっくり割れて枯れていた。

大晦日

そしてたわわに実をつけたオレンジの木、
もう少ししたら黄色くなるレモンの木。

大晦日

大晦日

散歩の途中にの友人、に遭遇、誘われるままのおじいちゃんの
所有している小さな別荘へ。と彼のガールフレンドの
そしてと彼のガールフレンドのはここで新年を迎える予定、
わたし達4人も飛び入り参加となった。

彼らは今日のために魚とタコを準備していた。
わたし達もどこかで料理できるだろうとスプリットの市場で
魚とタコを買って島に持ち込んでいた、なんと言う偶然!

オラタと呼ばれる鯛に似た白身の魚とレッド・マレット
内蔵を取り除き、塩をふって下ごしらえ。

大晦日

家の裏の小屋にはレンガで出来たグリルがある。
火をおこして、炭火となってから魚を網に乗せる。

大晦日

焼きあがった魚にニンニクとパセリの入った
オリーブオイルをかける。

大晦日

テーブルを囲むわたし達、魚に集中、しばしの沈黙。

大晦日

この辺りでは魚は手を使って食べる。
実を指先でほぐして口に放り込む、美味。

おなかも満たされワインを飲みながら
おしゃべりしてのんびりとした時を過ごす。

そしてタコの調理にとりかかる。
生のタコはハンマーで叩いて柔らかくしてから
ジャガイモ、玉ねぎ、ニンニクと共に丸い鉄の鍋へ。
もちろん、オリーブオイルをたっぷりかける。

再度グリルに火をおこし炭火を作る。
そしてタコとジャガイモの入った鉄鍋に鉄のフタをして、
フタの上に炭火を乗せる、『ペカ』と呼ばれる伝統的な調理法だ。

大晦日

途中、フタを取り様子を見る。タコと野菜からは
充分な水分が出ていて、蒸気が上がりいい匂いが漂う。

大晦日

炭火を戻してさらに調理する。
そして、いよいよできあがり!

大晦日

熱々を食卓へ。

大晦日

じっくりと蒸し煮されたタコは口でとろけるほど柔らかい。

大晦日

おしゃべりし続けたわたし達に
この日2度目の沈黙が訪れる、全員タコに集中。

大晦日

そして、いよいよ年が明ける。
残すところ15分と言うところで海へ。
港に止めてあるボートに飛び乗りシャンペンを開けた。

大晦日

海の上で向かえた2006年
いい年になりそうな予感がする。
| クロアチア | 21:33 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
アドリア海へ(1)
年が明けてはや2週間、
今週の初めは青空の広がったブダペスト、
昨日からまた曇り空、気温は0℃近辺をウロウロ。

すっかりブダペストで新年を迎えるつもりでいた年の瀬、
友人フレンチハンガリアンと、彼女のボーイフレンド
クロアチア人の船乗りが、クロアチアに行くと言うので、
急遽便乗して新年をアドリア海に浮かぶ島で迎えた。

29日の午後出発、ブダペストの東駅からザグレブに向かう。
夏の旅行
の反省から今回はアルコール控えめの列車の旅。
夜、到着したザグレブは雪に覆われていた。
列車を乗り換えスプリットへ、道中雪は深くなるばかり。

車窓から

列車は徐行のためかのろのろ運転の上、何度も長時間停車する。
しかも、列車内のヒーターはものすごい温風を吹き上げていて、
コンパートメント内は汗ばむほどに暑い。
うつらうつらしながらも眠りは浅く何度も目が覚める。

日が昇っても、期待していた海は見えずに雪景色、
のろのろ運転のためにかなり列車は遅れている。

車窓から

2時間ちょっと遅れてスプリットの駅に到着。
雪景色から一転、太陽がパームツリーを照らしている。
その向こうには雪の積った山。

スプリット

港に並ぶカフェでコーヒーを飲んでゆっくり海を望む。
朝日が暖める潮の香りを含んだ空気が心地良い。
そして、旧市街内の市場を散策。
新年を迎えるためだろう子豚と七面鳥が山積みにされていた。
活気溢れる野外の市場を抜けて、魚市場へ。

アドリア海産の新鮮な魚の並ぶこの市場、
海のないハンガリーに住んでいるわたしには天国に見える。
くるりと一周してタコ、エビ、小ぶりの赤い魚、レッド・マレット買った。
新年を迎えるためのごちそうだ、わくわくする。

そして、前回スプリットに来た時にも2度立ち寄ったレストランへ。
イカのフライとレッド・マレットのフライ、あまりのおいしさに
言葉を失う、久しぶりすぎる新鮮な海の幸。

スプリット

レストランにいる間、大雨が降り始めた。
は昼ご飯を食べに来た知り合いの船乗りに
ここのところの海の天気を聞いている。
どうやら今週はあまりいい天気を望めないらしい。

最初の予定ではブラチ島に停泊している
のボートに滞在してセイリングの予定だったが、
天気が良くなければ海に出れない。

ワインを飲みながら今後の予定について話し合う。
がフヴァル島の高級ホテルが格安のプランを
インターネットで宣伝していたと言うので
旅行代理店に寄って聞いてみる事にする。

雨が上がったのでレストランを出る。
不安定な空の向こうに日が差している。

スプリット

海沿いに建つ旧市街の城壁『ディオクレティアヌス宮殿』
オレンジ色の日の光が真っ直ぐ照らしていて美しい。

スプリット

旅行代理店に行くがフヴァル島のホテルはが思ったより
ずっと高かったので断念、話し合いの結果が何度も
行っているヴィス島のコミジャと言う小さな町に行く事にした。

フェリー乗り場に向かう途中、
の親友の(やはり船乗り)と彼のガールフレンド
偶然ばったりと会う。彼らは新年をドルヴェニック島で
向かえるためにフェリーに乗るところだった。

ドルヴェニック島は小さい島なので泊るあてがないと
この時期に行くのは難しい。は島に住む知り合いに泊る場所を
聞いてみようとしたが、電話番号を持ってきていないことに気がつき、
フェリー乗り場の公衆電話の前で番号を調べようとあたふたしていた。

そんなところに、その知り合いがひょっこりと現れた、
彼はスプリットに買い物に来ていたのだ、奇跡のような再会!
は彼に向かって駆け出していく。話を聞いた
すぐに島に電話をかけ、泊る場所をアレンジしてくれた。
こうして、わたし達が新年を迎える場所は二転三転した結果
ドルヴェニック島になった。

フェリーでは船員達が爆竹を投げ合っている、陽気すぎる・・・。
雨雲と太陽が競い合っている空の色は、絶えず劇的な変化を
見せていて、日が暮れるまで飽きる事が無かった。

フェリーから

フェリーから

フェリーから

日が暮れてからドルヴェニック島に到着。
荷物を置いてから、の経営するコノバ(レストラン)へ。
今日はイカがあるよ、と言うの奥さんにメニューはすべておまかせ。
前菜にロールキャベツを食べ、そしてメインはイカ!

夕食

島で獲れる新鮮なイカはワタを取らずに調理してあった。
ナイフを入れると、プチュっと飛び出すワタは皿の上で、
島で収穫できるオリーブオイルと混ざり合い極上のソースとなる。
そこにちぎったパンを浸し口に運ぶと潮の香りが鼻に抜ける、
すぐそこにあるアドリア海を体の中にまで感じる幸せの瞬間。
| クロアチア | 22:17 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
酔いどれ夜行列車
7月にアドリア海に浮かぶクロアチアの島へ行った。
ブダペストからスプリットと言うクロアチアの港町まで
夏の間は直通列車が走っている。昼の3時に出発して、
到着は朝の7時、計16時間の夜行列車の旅。

ブダペスト東駅のカフェでアイルランド人
フレンチハンガリアンの2人の女友達と待ち合わせ。
コーヒーを飲みながら持ってきた物についておしゃべり。
は赤ワイン2本、も2本、わたしは1本持ってきていた。
計5本の赤ワイン、これだけあれば充分すぎると3人で笑った。

出発が近づいたので列車に乗りこむ。
今回は寝台車を予約していた。ひとつのコンパートメントに
夜になると3人分のベットが作られるのでちょうど良い。

列車の出発が30分以上遅れたので、
待ちきれずに早くもワインを開け出発を祝って乾杯。
そして列車が走り出した。1時間もするとハンガリーの誇る
巨大な湖バラトン湖が見えてくる、その頃にはすでに
2本目のワインの栓が開けられていた。

食料担当はとわたし、はお菓子と飲み物担当。
のリクエストでわたしはおにぎりを持ってきた。
母と妹から送られてきた今年の誕生日カードに
カエルが山の頂上でおにぎりを食ベようと口を開けている
イラストがあった。たまたまそのカードを受け取った日に
と会ったので見せたのだが、その時以来はおにぎりを
食べてみたかったらしい。

食べやすいようにと小さめなゆかりとごましおの
おにぎりを持っていったら大好評。

おにぎり

ジャガイモが大好きなのために肉じゃがも作った。
のためにポテトサラダを作ってきては大喜び。
さらにはインゲンのサラダ、フランスのチーズ各種にハムやサラミ、
パンを持ってきていて、和洋折衷の豪華な食事となる。

そして日が傾いてきた頃に国境を越えクロアチアへ入国。
テーブルには3本目のワイン、そして10時半ザグレブ到着、
その頃には5本目のワインの栓がすでに抜かれていた。

昼の3時からノンストップでしゃべりつづけ、
そして飲みつづけるわたし達。女同士って言うのは
話題につきないから不思議だ。笑いすぎて顔の筋肉が
痛くなってくる。そしてワインの空き瓶が5本並び、
1本しか持って来なかったわたしをが責める。

酔っ払いながらガールズトークを
繰り広げるわたし達は相当うるさかったらしい、
近所のコンパートメントから苦情が来る、
それを笑い飛ばして無視しようとするわたし達、
苦情を言いに来た男の子も恐れをなして退散。

結局寝たのは3時近かった。せっかくの寝台車
たったの3時間ほどしか眠っていない。
朝、車掌に起こされると窓の外にはアドリア海が。

車窓

朝起きてもかなり陽気なわたし達、
この時点ではたぶんまだ酔っぱらっていた。
スプリットに到着して駅に荷物を預け街を散策。
久しぶりの潮風が肌にやさしく気持ちいい。

日が高く昇るにつれ酔いは覚めて徐々に現実へ。
美しい街を歩きながら突然おなか急降下・・・
街のいたるところにある素敵なカフェのトイレを
何度も借りる事になる、立派な二日酔いの出来上がりだ。
同じく疲れた顔を見せるは、わたしがワインを
1本だけ持って来た事に感謝し始めた。もう1本あったら
確実に飲んでただろう、考えるのも恐ろしい。

遅めの昼食をレストランのテラスで食べる。
もちろん待ちに待ったシーフード!


昼食

イカ墨リゾットの味の濃さに感動し、
いかリングのプルプルとした新鮮な食感に舌鼓。

ランチ

そして船に乗ってブラチ島へ。
この島のハーバーにのボーイフレンドのボートが
停泊している。このボートが今回の宿だ。

ボート

船乗りのはアフリカの海を航海中で不在なので、
マリーナで鍵を受け取りボートに乗り込んだ。
船内は狭いながらもキッチン、テーブル、ベッド、
トイレなどがコンパクトに作られていて感心。

ボートの上

そして、夕食ももちろんシーフード!
ニンニクのきいたジューシーな手長エビと
オラタと呼ばれる白身魚のグリル、
そしてわたしの大好物、タコのサラダ。

夕食

タコサラダ

睡眠不足のため早めにボートに戻って眠る。
ボートは停泊しているので大きな揺れは無いが、
かすかな揺れは絶えず感じられる。
それはゆりかごのようにおだやかで心地よく
あっという間に深い眠りに落ちてしまった。

ハーバー
| クロアチア | 20:20 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
さかな天国
月曜から水曜日まで
お隣の国クロアチアの首都、
ザグレブに行って来ました。

目的はシーフード(だけじゃないけど)。

ブダペストからザグレブは
列車でたったの5時間。
そんなに近いのに、
この国の人々は魚を食べてる。

ザグレブは内陸だけど、
クロアチアと言う国は
アドリア海に面しているから、
ザグレブでも食堂のメニューに
とってもふつうにイカのフライが
あったりするのね。

ハンガリーに住んでいると、
魚をふつうに食べる国民が
中欧にいると言う事を忘れてしまうので、
慣れるまでに時間かかりました。

街中には魚の市場もあるし、
魚屋だってある。その当たり前の風景に
いちいち歓声を上げるわたし。

市場の横の食堂でイカのフライを注文しました。
イカを油で揚げる匂いが小さな食堂に漂って、
このにおいハンガリー人は
きっと気持ち悪いと言うだろう・・・、
なんて、ポワっと考えていました。

あ〜、いいにおい、生き返る!

イカリング

そして、フライドポテトと一緒にでてきたのは、
ぴちぴちっとしたキュートなイカリングたち。

もう、おいしくて、涙が出るかと思った・・・。

夜にはシーフードレストランへ。
アドリア海に面したダルメシア地方の料理を出すお店は
『コノバ』と呼ばれていて、
ザグレブにも何軒もあるのね。

注文したのは
イカ墨のリゾットとえびのリゾット。

リゾット

イカ墨は濃厚にイカのお味、
えびの方はくりーみぃで、
もう叫びだしたいほどうまい・・・、うまいぞぉ〜〜〜〜。

次の日もコノバへ。
食べたい物がいろいろ乗っていたので
フッシュ・プレート(2人分)をたのみました。

50cmはあろうかと言う細長い楕円の
お皿に盛られていたものは、

焼き魚一匹
タコとイカのローストとポテト
イカ墨リゾット
ポテトとマンゴルド(別名スイスチャードだっけか?)

フィッシュプレート

天国を見た思いでした・・・。

| クロアチア | 22:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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